長く使っていても飽きないモノって不思議。
めちゃめちゃ欲しくて手に入れたのにすぐに飽きてしまったり、そうでもなかったのに買ってから徐々に気に入って、すっかり自分の中の定番になったり。
ヒルバーグのナロというテントはもう、完全に自分の中の定番になってしまいました。
これまで、いくつかの記事にも登場しているヒルバーグのテント。
真っ赤なテントで目立っていますが、ここ最近気に入っていて、もっぱらこればかり。
最初、赤はちょっと目立ちすぎて微妙かなと思っていましたが、今は遠くからも見つけやすく個性があって最高に気に入ってます。
結構使いこんでメリットとデメリットがわかってきたのでレビューします。
スノピからヒルバーグへ
元々はスノーピークのアメニティドームを使っていました。
ほんとうによくできたテントでなおかつ安いというメリットだらけのテントでした。
ただアメニティドームのフライシートは少し地面から隙間があって春夏秋には快適に過ごせますが、冬にキャンプをしたいとなった時には逆に通気性が隙間風となってデメリットになります。
コンパクトになって、ハードなシーンにも耐えられて、所有欲も高くて、、、、といろんな条件を満たしてくれるテントを探していた時に見つけたのがヒルバーグのナロなのです。
ある程度キャンプ歴が長くなってくると、いくつもテントを買っている方が多いと思いますが、私の場合早い段階でヒルバーグに出会ったので今のところ2つ目。
正直これを超えるテントが今のところ見つかっていません。
Hilleberg(ヒルバーグ)とは
Hilleberg(ヒルバーグ)はスウェーデンのテント製造会社のブランド名。
本気でテントだけを専門に作っているから、ガチです。
冒険家などにも愛用されていて、最近ではお笑い芸人さんが北極に行った際にもベースとしてヒルバーグのテントを張っていたようです。
これからも、タンブラーとか、テーブルとか、小物に手を出さないようにしてもらいたいところです。
ヒルバーグのナロというモデル
ヒルバーグのナロというモデルは2人用、3人用、4人用とあり、その中でもGTという前室が広めのモデルがあり計6種類が存在します。
似たような形のモデルもあるのですが、ナロは軽くてオールシーズン使えるラインナップとなります。
私が愛用しているのはナロ4 GT。
4人家族で使うことを想定して買いましたが、少し狭いので3人で使うのがちょうど良い感じです。
有名どころでは、タナちゃんねるのタナさんが使っていてシンパシーを感じます。
ただ、同じキャンプ場でヒルバーグのナロを使っている人に遭遇したことはありません。
被り率0%です。
ナロのメリット
使ってみた個人的な感想になりますが、メリットをいくつか。
かなりコンパクトで軽量
使用しているポールはスノーピークなどに比べるとずいぶん細くてこんなので大丈夫なのか?と心配になるぐらい。
ポールが細いし、フライシートなども軽いから4人用なのに総重量は3.6キロ。
アメニティードームMは5人用で8キロなので半分以下です。
持った感覚は、ずいぶんと違います。
設営と撤収が超絶に楽
設営はポールを3本刺してあとはペグダウンするだけです。
本当に簡単で、5分もあれば設置完了。
サクッと設営してさっさと昼ごはんを食べたい派なんです。
オールシーズン使える
冬にはスカート付きのテントがおすすめなのですが、ヒルバーグのナロは地面スレスレまでフライシートがあるので隙間風が入りにくい構造になっています。
また、夏には風通しをよくするためにフライシートをチャックで開けて通気できるようになっています。
またオールメッシュのインナーも別売りで存在するので、使用すると完全にオールシーズン使えます。
インナーを外せばシェルターに
インナーが吊り下げ式になっているので、外してしまえばシェルターのようになります。
コットを入れ込んで寝るのもありかもしれません。
ただ、ヘリノックスに座ってギリ頭がつかないぐらいの高さなので、終始中腰になる必要があります。
引き裂き強度が高い
ヒルバーグのサイトによると引き裂き強度が強いそうです。
実際には引き裂いたことがないのでわかりません。
簡単には破けないとメーカーが自信を持って言うのなら安心できるでしょう。
前室が広い
夜に寝るときはチェアやテーブル、クーラーボックスなどは前室にしまっておきたいものです。
最近、チェアの盗難も増えていますし、食料などを外に出しっぱなしだと動物に襲われる可能性もあります。
家族4人分ぐらいの荷物なら前室に置けます。
また、雨が降った時などちょっとした調理スペースなどにもなるので、個人的にはナロを買うならGTをおすすめします。
ペグやポールはDAC製
DACとはアウトドア系のポールなどを作っている会社。
ヘリノックスの脚の部分もDAC製ですね。
丈夫で信頼できる会社です。
テントのフライシートなどが丈夫なだけでなく、ポールやペグも信頼できるパーツを使っているのは嬉しいです。
エクストリームな環境化でキャンプをする冒険家には安心できる要素でもあります。
シルエットが美しすぎる
なんと言っても、ヒルバーグのラインナップの中でもナロは一番美しいと思っています。
実は買うときにサイタリスやケロンと迷ったのですが、出入り口の形状や全体のシルエットが一番美しいナロを選びました。
まぁ、これは個人的な感想ですが。
芋虫テントと言われるようにベッタリしていますが、この低さがたまりません。
ナロのここがいまいち
いいことばかり書いてきましたが、デメリットもあるんです。
価格が高い
ヒルバーグ ナロGT4の価格は ¥ 151,800 (税込)です。
まぁまぁ、しますよね。
アメニティードームMの価格が ¥43,780(税込) なので3つぐらい買える値段です。
冷静に考えたら、そこまでハードな使い方をするわけでもないし、登山や探検をするわけでもないので、完全にスペックオーバーです。
この価格は信頼の対価だと思っています。
室内は狭め
テント内は定員ギリギリです。
なので4人用なら3人で、3人用なら2人で使用するのがベストでしょう。
私はテントは寝る場所と割り切っているので不満に思ったことはありませんが、家族には評判悪いです。
天井が低い
天井が低くて立つことはできません。
完全に寝る専用です。
ただ、高さが低いというのは風に強いというメリットでもあります。
天候の悪い時にも安心です。
もう少し圧縮できたらいいな
撤収を素早くできるようにか、収納袋が大きめに作られています。
ザクっと入れるだけで収納できるので楽なのですが、コンプレッションのようにもう少しコンパクトにできればという贅沢な悩みです。
実際にはもっとコンパクトにできるはず。
収納袋だけの話ですが、改善されるといいな。
自立しない
芋虫型のテントは端と端でロープを引っ張ってペグダウンしないと立ち上がりません。
登山などで狭い岩場にテントを立てる時にはロープを引っ張って張らないといけないので、テントよりも広めのスペースを必要とします。
また、砂地などに設営するときはペグダウンしにくいので石にくくりつけるなどの工夫が必要です。
私としては、この芋虫型の形が可愛くて、かっこよくて好きなんですけど、一番のデメリットかもしれません。
まとめ
ヒルバーグ ナロ4 GTの紹介をしてきましたが、良さは伝わりましたか?
使っていると「あぁ、こんな細部にもこだわって作られているのか」と感心することが多々あります。
良さがどんどんわかる感じ。
これからもテントを買い足すことはあっても、ヒルバーグのナロは使えなくなるまで使うだろうな、と思っています。
キャンプ道具って、どんどんアップデートしていくのが楽しみでもあるのですが、テントに関してはオールマイティーなヒルバーグ ナロを手放すことはないでしょう。
後は、キャンプに行って楽しむだけ。
さて、次はどんなキャンプ場に行こうかな。