夏キャンプも怖くない!熱帯夜で快適に寝るために暑さ対策すべき12のこと

熱帯夜のキャンプ

夏休みに「友達とビーチで泳いでBBQをしてキャンプでもしよう!」と計画している人も多いのではないでしょうか。

なんだか最高の夏の思い出になりそうです。

しかし実際にはイメージとは異なり真夏のキャンプというのは真冬と同じぐらいに過酷なキャンプになります。

寒すぎるのもキツいですが、暑すぎると熱中症になりかねず生死に関わり危険なのです。

そんな真夏にキャンプをするためのテクニックをいくつかご紹介します。

しっかり対策をして楽しい夏の思い出を作ってください。

夏キャンプは実際どうなの?

焚き火

真夏のキャンプは、なぜか他の季節よりも思い出に残っています。

なぜだろう?と思い返してみると、楽しさとつらさの振り幅があるからです。

なにかの本で読んだのだけれど、贅沢な旅よりもお金がなくて工夫した貧乏旅行の方が思い出に残るらしいです。

旅行という楽しさと、お金がないというマイナスの要素の振り幅がそうさせるのでしょう。

実際に今までの旅行を思い返してみると確かにそうかもしれません。

夏のキャンプは、文句なしに暑いです。

昼間も暑いし、夜もテント内はムシムシしていて暑い。

それでもギラギラと照りつける太陽はキライではないし、汗をダラダラかきながら飲むビールはどちらかというと好きなんです。

そんな楽しさとツラさが入りまじっているのが真夏のキャンプ。

熱中症で倒れてしまってはいけないので、暑さをしのぐために遮熱性の高いスノーピークのタープを張っていても暑いのです。

夏の昼間の暑さは遊びながら楽しんでいれば耐えられますが、熱帯夜の無風な夜をすごすのは普段クーラーをつけて寝ている人にとっては地獄です。

そんな熱帯夜を過ごす工夫をいくつかご紹介します。

熱帯夜過ごすテク

初めて夏の熱帯夜の時にキャンプをした日は、暑すぎて眠れず深夜にもかかわらずテントから飛び出して散歩をしたことがあります。

そのときに他のキャンパーはどうしているのか気になって見て回って色々学びました。

しっかりと知識があれば真夏でもキャンプを楽しめるので参考にしてみてください。

涼しいキャンプ場を選ぶ

雪山

まず前提として涼しいキャンプ場を選ぶことです。

どうしてもついビーチに行きたくなりますが夏はできるだけ標高の高い山にあるキャンプ場がおすすめです。

高度が100メートル上がるごとに気温は約0.6度下がると言われていますから標高1,000メートル以上登れば6度ぐらい変わってきます。

たかが6度と思うかもしれませんが31度と25度では全然違います。

夏にキャンプ場を選ぶときは標高と気温予報を確認しておきましょう。

基本は夏用テントを使う

テント内は自分の体温などでも温度が上昇しますので、できるだけメッシュが多いテントを持っていきましょう。

フルメッシュで通気性が良い夏用のテントもあります。

無風だとあまり意味がなさそうですが、メッシュはテント内の熱気を放出してくれるので随分と温度が変わります。

ちなみに対角線上がメッシュになっていないと風が通り抜けないので、夏用のテントを買う時にはチェックしておきましょう。

タープを活用する

夏キャンプはタープを利用

タープは雨をしのぐだけでなく日光も遮断します。

夏のキャンプ場選びには林間サイトを選ぶことをおすすめしますが、そうでない場合は日陰を作る必要があります。

タープってペラペラのビニールのイメージがあってたいした効果がなさそうですが、タープがあるだけで随分涼しさが変わってきます。

夏場はテントに当たる日光を減らすためにも、タープを張って日光を遮断しておきましょう。

日傘は内側が黒い方が紫外線を吸収してくれるのでUVカットの効果が高いと言われています。

タープも同じく内側がシルバーなどの反射素材ではなく黒い物を選ぶと良いでしょう。

タープが作り出す影の色も意外に重要で、我が家の赤いタープだと暑さ倍増なので要注意です。

コットで寝る

外気の暑さには耐えられても、下に敷いているマットからの熱に耐えられない時があります。

そうすると冷たいところを探してゴロゴロ寝返りをうってぐっすり眠れません。

夏場は寝ている背中側から熱がダイレクトに伝わってくるとかなり不快なんです。

地面からの熱をシャットアウトするにはコットを使ったり通気性の良いマットを使う必要があります。

タープがあればある程度プライバシーが確保できるのでテントなしでコットのみで過ごす人も結構いますね。

その場合には蚊対策として蚊帳を使うことをおすすめします。

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ハンモックで寝る

STANLEY(スタンレー)をキャンプ使い

結局ハンモックで寝るのが1番涼しいと思います。

ファミリーキャンプだとなかなか難しいですが真夏にソロキャンプだとハンモックがマストですね。

キャンプを始めた時は「よくこんなハンモックで寝られるなぁ。」と客観的に見ていましたが実際に寝てみると快適そのもの。

腰痛持ちの人など向き不向きがありますが一度試してみてください。

扇風機を活用する

そこまで気温が高くなければ扇風機を活用しましょう。

扇風機を使う方法は3つ
・コンセントのあるキャンプサイトにする
・大型バッテリーも持っていく
・充電式扇風機を持っていく

最近ではクレイモアという充電式扇風機が人気です。

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充電式の扇風機は持ち運びに便利ですし自宅でも使えるので良いですね。

ただし気温が高い場合は温風が吹きつけるだけで暑さ倍増です。

ある夏には扇風機の風が不快になるほど暑かった時もありました。

しっかりと天気予報(特に夜中の気温)を事前に調査してからキャンプに行きましょう。

着る物を工夫する

山登りでもそうですが、洋服での体温調節は基本です。

暑い時には麻などのサラサラとした通気性の良い素材を着るなどの工夫が必要です。

ユニクロのエアリズムや冷感のシャツなど涼しいと言われるものは貪欲に取り入れましょう。

ただし暑いと思いきや、場所によっては寒いぐらいのキャンプサイトもあるので防寒具は忘れずに。

インナーテントのみで寝る

IMG 2243

テントにもよりますがスノーピークのアメニティドームのようなフライシートを被せるタイプのテントは、フライシートを被せずインナーだけにするという手もあります。

テント内が見えてもおかまいなしで、フライシートをめくりあげインナーテントだけで寝ている人も多いです。

電気をつけると丸見えになりますが消灯するとほぼ見えないので問題ありません。

気になる人はタープである程度視線を遮ると良いでしょう。

日中にテントを設営しない

テントは夕方に設営するというのが鉄則です。

到着したらすぐに設営したくなりますが、グッとこらえてタープだけで過ごしましょう。

日中に設営すると汗だくになりますし、テント内に日中の熱気がこもって夜になってもめちゃめちゃ暑いです。

昼間の暑い時間帯にはポールを抜いたりガイロープを緩めるなどしてテントは潰しておきましょう。

ある程度四隅のペグダウンなどは行っておき、少し涼しくなってからテントを立ち上げると熱がこもりません。

ひたすら飲んで酔い潰れる

酒

寝ずにひたすらお酒を飲んでいる人もいて、なぜか納得です。

暑くて寝られないのでしょう。

「しっかり飲んでぐっすり眠る。」というのも大人ではアリかもしれません。

周りは寝ている人もいるのでモラルを守って飲みましょう。

ただ飲みすぎると体が火照り逆に暑くなますので、酔い潰れることができる人のみおすすめします。

日頃から暑さに慣れておく

普段からクーラーガンガンで寝ている人は急に夏にキャンプをすると拷問に近いです。

就寝時はある程度エアコンの温度設定は高めにしておき日頃から暑さに慣れておくと良いでしょう。

体を甘やかしすぎないように真夏のキャンプに向けて体を調整しましょう。

蚊の対策は必須

気をつけないといけないのは蚊。

しっかりと体に虫除けスプレーをふりかけて、なおかつ蚊取り線香をハンモックの周りにいくつも置いておく必要があります。

蚊が耳の周りにうろうろされると暑さどころではなくなって眠れなくなるので蚊帳があろうとも蚊取り線香と虫除けスプレーは必須です。

ちなみにグルグルになった蚊取り線香は、蚊取り線香豚を用意しなくても、ペグに引っ掛けて使うことができるので活用してみましょう。

くれぐれも熱中症に注意

あまりにも暑い場合は車に避難してエアコンをつけましょう。

我慢して寝続けると脱水症状や熱中症になりせっかくの楽しいキャンプが台無しになります。

また寝不足で翌日帰るときに支障をきたすので暑すぎる場合は状況判断をして臨機応変に対応しましょう。

夏を攻略し熱帯夜のキャンプを乗り切ろう

初心者のキャンパーはオールシーズンのテントをひとつ持っているぐらいだと思いますが、真夏の暑さ対策としてある程度の装備が必要です。

しっかり楽しんだあとは、ぐっすり眠る。

楽しい夏の思い出作りのために参考にしてみてください。

場所や道具を工夫して、熱帯夜でも怖くない快適な夏のキャンプを楽しみましょう。

アウトドアマガジン編集部

外遊びの楽しさを伝えるアウトドアオンラインマガジン。趣味がない人にも読んでもらいたい。リアルが伝わるようライターの体験に基づき情報を発信しています。

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