SOTOのトーチ

SOTOのトーチがつかない?壊れる?結局ダイソーのマッチが最強だった話

アウトドアやキャンプが好きな人にとって、道具はただの「使うためのもの」ではありません。それぞれの道具には、使い勝手の良さやデザイン性、さらには「これを持っている自分」に浸れる所有欲があります。だからこそ、ライターひとつとっても、その選び方にはこだわりたいものです。

「かっこいいライターが欲しい」その一心で、さまざまなライターを検索していました。普通のライターでは物足りない。せっかくアウトドアで火をつけるなら、そのライターも一味違うものを使いたい。それが、SOTOのトーチに出会うきっかけでした。

SOTOのトーチとの出会い

SOTOはアウトドア用品を多く展開しているブランドで、その製品はどれも高性能かつスタイリッシュなデザインで知られています。特に、「トーチライター」はその洗練されたデザインと、強力なバーナー機能を備えていることで人気を集めていました。これなら、キャンプやアウトドアで使うのにもぴったりだと思いネットで購入しました。

それからSOTOのトーチは私にとってただの道具ではなく、特別な「アイテム」になりました。シンプルでありながら無骨なデザイン、手にフィットする感触がまさに理想的なライターでした。

最初の使用感は最高だった

実際にSOTOのトーチを使った時の高揚感は今でも忘れられません。火をつける瞬間、強い「ゴーーー」という勢いのある火に感動でした。トーチが持っている「力強さ」を感じることができ、まさに期待通り。

その後もキャンプだけでなく、家でアロマの蝋燭に火をつける時も使い続けました。

トラブルが発生し始める

しかし最初は順調だったものの、徐々にトラブルが増え始めたのです。

起きた症状は 「点火しにくくなった」 ということ。使い始めた当初は、スムーズに火がついていたのに、だんだんと点火しづらくなり、何度もスイッチを押し続ける羽目に。カチカチ何度もやってもつかない火。

ガス充填する場所
これを回してもあまり効果はなし

温まらないと火がつかないのか分かりませんがイライラが募りました。特に寒い冬の日、トーチを使おうと思っても、まったく火がつかない。温めた方がいいという書き込みもあり、使う前に両手で温めたり工夫してなんとか使うというありさま。

さすがに毎回使うたびにライターを温めていられません。周りの仲間たちは普通のライターで問題なく火をつけているのに、私だけがトーチで苦戦していることが、だんだんとストレスになっていきます。

ライターの火口
火口を歯ブラシで掃除

ネットで対策を読んで、火口を掃除するというのもやってみましたがそれでもダメ。ガスは残っているはずなのに、何度試しても点火しない。これはさすがにショックです。思った通りの使い勝手を期待していただけに、正直がっかりです。

これらの問題が重なり、私は次第に「これって本当に必要な道具なのだろうか?」という疑問を抱くようになったのです。

心の中で疑問が芽生え始める

「本当に必要なのは、かっこいいライターではなく、確実に火をつけられるライターなのではないか?」「デザインよりも、機能性を重視すべきではないか?」

私の心の中に、次第にこうした疑問が広がっていきました。確かに、SOTOのトーチはかっこいい。けれども、その「かっこよさ」だけでは使い勝手や実用性には勝てません。私が求めていたのは、ただ「火をつける」ことだけ。それなら、もっとシンプルで、確実に火をつけられる道具の方が良いのではないか?そう考えるようになったのです。

この段階で、私は思い始めました。「もしかして、SOTOのトーチじゃなくても、普通のライターでも十分ではないか?」と。

SOTOのトーチを使うのが面倒くさくなった日

キャンプに行くたびに、火打ち石のようにトーチなのに着火に手こずる時間が増えました。ある日、隣のサイトで焚き火をしていたキャンパーが、何の苦もなく100円ライターで火をつけているのを見たとき思ったのです。

「もしかして、SOTOのトーチいらない?」

その人は、ライターで新聞紙に火をつけ、それを焚き火の薪に差し込むだけで簡単に着火していました。対して自分は、SOTOのトーチのガスがうまく出ないことにイライラし、何度もボタンをカチカチ押している。

ここから、SOTOのトーチの代わりになるものを探し始めました。100円ライターは手軽だが、風に弱いし、燃料がすぐになくなる。オイルライターはかっこいいが、メンテナンスが面倒。ファイヤースターターは、火花を飛ばして着火するスタイルが楽しいが、確実に火がつくわけではない。

そんなとき、ふと立ち寄ったダイソーで目にしたものがありました。

マッチという原点回帰

最後にマッチを使ったのはいつだったか忘れましたが、実はこれこそが最もシンプルで確実な着火方法なのではないか。

マッチ
このマッチのデザインが可愛い

風には弱いけれど、気温が低くても問題なく着火する。ガスの残量を気にする必要もないし、詰め替えの手間もない。最初からこれでよかったのかもしれない。

ダイソーのマッチが最強だった話

マッチを使うようになってから、着火にかかるストレスが一気になくなりました。焚き火をするときは、マッチを一本取り出し、シュッと擦るだけ。

風が強ければ数本使えばいい。燃料切れの心配もない。ライターのようにいつガスが切れるかと心配もいらない。しかもコストは100円で何十回も使える。SOTOのトーチにかけた金額と比べれば、圧倒的にコスパが良いように思います。

焚き火の本質は「火を楽しむこと」。

マッチ
日東社のマッチ

SOTOのトーチを使っていた頃は、その本質を忘れていたのかもしれません。

結局、遠回りしたものの、最も原始的な道具が最強だったというオチです。

まとめ:シンプルこそ最強

SOTOのトーチは確かに所有欲があります。しかし着火しなかったり、壊れるというトラブルを考えたとき、やはりシンプルなものに勝るものはないのです。

「かっこよさ」ではなく、「確実さ」。

それに気づいたとき、100円のマッチこそ最強だと確信しました。

しばらくはダイソーのマッチを使っていこうと思います。

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