スノーピークといえば、キャンパーの憧れの国産メーカー。
玄人な人はスノーピークを避ける傾向があるように思いますが、品質が良く長く使えそうな商品が多いのも事実です。
カトラリー系は特に充実していて良いものがたくさんあります。
テントでは、入門用でアメニティドームというシリーズがありますが、これが安くて良くできています。
アメニティドームは使ってみると、「なるほどキャンプとはこういうものか。」という基本がわかるような気がします。
そして、その次に買うのが、タープではないでしょうか。
タープに手を出してしまったら、完全なるキャンパーです。
そこで、スノーピークのタープを買おうと思っている方へ、アメニティタープヘキサLセットを使った私が、使用感など個人的な感想をお伝えしようと思います。
キャンプ沼の始まりはアメニティドームMを買ってから
古いテントを借りてから始めたキャンプですが、3回目のキャンプでは、すでにアメニティドームMを買っていました。
最初は、ボーイスカウトが使うようなレアなテント。
なんだか、最初のキャンプが楽しくて、もっとアップグレードさせたかったんでしょうね。
アメニティドームは思い出たっぷりのテントです。
良いテントを買ったものの、周りと見比べてみると何か足りない。
他人のサイトの観察をしてみると、多くのファミリーキャンパーがタープを張っていることに気づきました。
そこで、ヘキサタープセットを買うという流れに至ったわけです。
タープはなぜ必要か
そもそもタープがなぜ必要かというと、日よけ、雨よけだけではないんです。
タープは壁はないものの、プライベート空間も作り出してくれます。
基地(ベース)という感じがとても心地良いのです。
たいして、日光が照っていなくても、雨が降っていなくても、タープは張りたいんです。
ここが、「私たちのベースですよ。」って無言のアピールができる感じ。
キャンプのスタイルが変化していき、途中タープは必要ないかも?と思った時期もありましたが、やはり一巡して、タープは万能なキャンプツールだと気づくようになります。
ハンモック泊をするときにも、雨や上から降ってくる樹液をガードするためにタープは必要です。
アメニティドームの次に買ったヘキサタープ
AmazonやYouTubeで調べれば、多くの種類のタープがあることに気づきます。
コスパと性能を考えるとDDタープなんかは有名ですね。
アメニティドームを買った人が次に検討するのが、アメニティタープヘキサLセットでしょう。
もう、これはスノーピークの戦略だから仕方ないんです。
わかっていて、ハマってください。
ポールもペグもセットで¥29,480ですから、コスパがすごく良いです。
当時は、もう少し高かったように思いますが、そのアメニティタープヘキサLセットを買いました。
Amazonなどの評判も良くて、デメリットはないのではないかと思わせます。
そんな、スノーピークのタープを使って色々とキャンプをしてきました。
東京都、千葉県、茨城県、岐阜県、滋賀県、高知県、徳島県。
本当に、雨から守ってもらったことも多々ありますし、雰囲気だけでタープを張ったこともしばしば。
スノーピークのヘキサタープからヒルバーグ10ULに買い替えた理由
そんなアメニティタープヘキサLから、ヒルバーグの10ULに買い替えました。
その理由はいくつかあります。
スペースの問題
我が家は、一軒家からマンションに引っ越しして、収納スペースが格段に狭くなりました。
それがきっかけで、色々なキャンプ道具のUL(ウルトラライト)化とコンパクト化をすすめました。
タープも意外に場所をとるので、コンパクトなタープに買い替えたというわけです。
軽量化
コンパクト化にもつながりますが、都内から電車でデイキャンに行くことを考え、できるだけ軽くしたかったのです。
バックパックに入る程度のタープ。
DDタープなども考えましたが、テントと合わせてヒルバーグに。
価格はずいぶん高価なのですが、コンパクトで、軽くて、丈夫というのが決め手となりました。
色を合わせる
赤いテントを使っているので、色を合わせるために赤のタープを買いました。
テントとタープのコーディネートは結構難しいです。
特に、テントの色とタープの色が異なる組み合わせにすると、センスがないとしっくりきません。
なので、メーカーを合わせたり、色を合わせるのが無難です。
コーディネートの優先順位としてカラーを合わせる。
その次にメーカーを合わせる。
でしょうか。
同じメーカーでも合わないデザインもありますから、インスタなどで研究が必要です。
ヘキサタープとヒルバーグ10ULのスペック比較
スノーピークのアメニティタープヘキサLとヒルバーグの10ULのスペックを比較してみました。
アメニティタープヘキサL | ヒルバーグ10UL | |
サイズ | 1,220×780cm | 300cm×350m |
収納サイズ | 80×17×19(h)cm | 約23cm×26.5cm |
重量 | 7.9kg | 750g |
素材 | ポリエステル | 70デニールナイロン |
耐水圧 | 1,800mm | 5000mm |
重さは、スノーピークの方がポールやペグ込みの重さなのでだいぶん重くなっていますが、それでもヒルバーグの方がコンパクトで軽量です。
買い替えてから改めて良さが分かったスノーピークのタープ
ヒルバーグのタープはとても良くて、大満足しています。
が、別のタープを使ったからこそ、スノーピークのアメニティタープヘキサLセットの良さが色々と浮き彫りになってきました。
その、スノーピークの良さをいくつか。
安心感がある
生地が厚めで大きいので、なぜか夜でも守られている感があります。
なんでしょうか、アメニティドームも同じ感覚で、それがスノーピークの良さとも言える気がします。
キャンプを始めたばかりの人は、この守られている感じが安心すると思います。
外で寝るなんて。。。とキャンプを始めることに躊躇している人には、この安心感をおすすめしたいです。
対して、ヒルバーグは守られているというより、防いでいるという感じでしょうか。
少し、玄人向けなので、ロープワークなどのスキルが上がってからの方が良いかもしれません。
雑に扱っても破れなさそう
生地が厚めにできているので、そう簡単には破れないでしょう。
ヒルバーグも引き裂き強度が高く破れないとされていますが、薄っぺらいので雑に扱ったら破けそうです。
スノーピークは全般的に生地が厚めでコスパも良いので、気軽に使えます。
影がしっかり作れる
生地が厚めなので、しっかりと影を作ってくれます。
タープ本来の影を作るということに、忠実に仕事をしてくれる感じです。
写真でもしっかりと影が出来ています。
ヘキサLはサイズ的に6人用とされているので、4人家族だと十分な影を作ってくれます。
このカラーリングも、違和感ない影を作り出すカラーなのでしょうね。
ちなみに、私が買ったヒルバーグのタープは赤なので、影の色という感じではないです。
大人数に対応できる
6人用なので、上手に使えば2家族ぐらい入り込むことができます。
グループキャンプなどにも良いですね。
そもそも、両親や友達と一緒にキャンプすることを考えていたので、スノーピークのタープヘキサLを買ったわけですが、グルキャンをする機会が減ったのでコンパクトなものに買い替えたというのも理由の一つです。
形が美しい
これは、誰がみても美しいと思います。
スノーピークのアメニティタープヘキサは、影の面積も考えつつ、張った時の見た目も美しいように計算されたプロダクトです。
前後非対称にした点も、美しさにこだわったからでしょう。
ただ設営のときには、どっちが長い方のポールだったか迷う時があるので、ポールに色分けするなどしてもらえれば良かったかなと。
スノーピークは他のタープも美しい商品が多いです。
ちなみに、タープを張ってから、少し離れた場所から眺めるという意味不明なことをしたのは、私です。
ビートたけしが、ポルシェを買ったときに、自分では運転せず弟子に運転させて、自分はタクシーで追いかけ客観的に見たという話がありますが、同じ気分ですね。
スノーピークのタープはどれを買えば良いのか問題
私が買ったのは、アメニティタープヘキサLセットですが、他にもスノーピークには良いタープがあります。
逆に、私はこのセットを買うより別のシリーズをおすすめします。
その理由は
色のコーディネートを考える
完全に好みの問題ですが、タープヘキサLのツートンカラーがいろんなテントに合わせにくいし飽きます。
車でも、ファッションでも、ツートン嫌いな私ですが、うかつにもコスパにつられてツートンを買ってしまいました。
また、このツートンはスノーピーク感が溢れ出していて、入門セットのカラーなので、ゆくゆく他のテントと合わせにくくなります。
そもそも、アメニティドームがツートンなので仕方ないのですが、タープだけはワントーンを買っておけば。。と若干後悔しました。
できれば、ワントーンのタープを選ぶ方が良いです。
ちなみに、スノーピークから現在発売されているタープでワントーンは「ホワイト」と「ブラウン」です。
どんな影を作りどんな使い方をするか
影の有効面積をしっかり作りたいという場合は、ヘキサエヴォというモデル。
クローズしてその中にテントを入れ込んで寝たいのなら、ランドステーション。
タープの下でも焚き火がしたいのなら、TAKIBIタープ オクタ。
でしょうか。
HDタープ “シールド”・レクタのシリーズは色々ありますが、ポールの数が多く個人的にはあまりおすすめしません。
初めてスノーピークのタープに挑戦する方は、アメニティタープヘキサLセットよりも「HDタープ シールド ヘキサエヴォ Pro.」か「ランドステーション」をおすすめします。
アメニティタープヘキサLセットの注意点
アメニティタープヘキサLセットを買う場合の注意点です。
ソリッドステークはいらない
タープを買うならソリッドステーク。みたいな風潮がありますが、純正のペグでも十分使えます。
付属のペグはソリッドステークとデザインが違えど、頑丈で長さもあるので、わざわざソリッドステークを買う必要はありません。
私は店員さんにすすめられてソリステを買ったので、いらない出費でした。。
タープにしては重い
タープも、ポールもペグも頑丈なので、その分重いです。
セットで7.9kgあります。
車が乗り入れ不可のキャンプ場で、キャンプサイトまで距離がある場合は荷物運びが大変。
ほぼ修行です。
これも、安心感と引き換えということで頑張って運びましょう。
また、重いので風におおられて吹き飛ばないようにしっかりとペグダウンをしないといけません。
よく、ペグを打ち込む角度が間違っている人がいますが、ペグダウンをするロープに対して直角に打ち込むが正解です。
しっかりと、ペグが抜けないように打ち込まないと、強風だとタープが暴れてペグが飛び武器へと化します。
風が吹いたら、タープを片付けるなどの対応も大事です。
余裕を持つなら4〜5人で使う
6人用ですが、余裕を持って使うなら、4人がベストです。
雨が降った日などは、ちょうど全員が濡れずに済む広さだと思います。
ちょうど、ポールの横あたりにテントの入り口を突っ込んで接続すると雨に濡れずに行き来ができます。
小川張りというタープの張り方がおすすめです。
アメニティタープヘキサLセットのポールは一本外して低く設置ができないので、個人的には伸縮可能なポールであれば、雨の日だと低くしたり調節ができて良いのではと思います。
区画サイトで張れない可能性
アメニティタープヘキサLはほんとにデカイです。
1,220×780cmですから、京間で8畳ほどあります。
ガイロープ(張り綱)の分もプラスすると、もっと場所を占有します。
張るスペースがないため、仕方なく重ねて張ってみたら、こうなりました。
余裕をもったキャンプ場を選ばないと、せっかくのタープが張れないなんてこともあります。
ですが「ふもとっぱら」などのフリーサイトで、思い切りタープを張ってみると気持ちいですよ。
タープを張りたいなら、キャンプ場選びも重要です。
畳んで収納する
ヒルバーグのタープはくしゃくしゃとそのまま袋に落ち込むだけです。
ただ、スノーピークのタープは生地が厚いので、くしゃくしゃに入れるとシワが取れなくなります。
しっかり、収納されていた折り目通りに畳んで収納することをおすすめします。
張り姿が美しいので、細かいシワも気を配りたいところです。
張り方のバリエーションはない
タープの良い点として、いろんな張り方ができるというのがあります。
特に、DDタープやヒルバーグのタープは四角の形をしているので、バリエーション多い張り方が可能です。
一方、スノーピークのタープは全般的に、張り方のアレンジは出来ないものが多いです。
おそらく、タープが重いので、イレギュラーな張り方すると危険というのもあるのではないでしょうか。
いろんな張り方を試したいという方は、DDハンモックなどのスクエアなタイプを選ぶと良いでしょう。
こんな人にタープヘキサはおすすめ
では、どんな人ならタープヘキサLが向いているのか考えてみました。
自宅の収納スペースが広い人
狭いマンションやコンパクトな車では、ちょっとかさばります。
一戸建てなどで収納スペースが広い方は問題ないでしょうが、都心部の方は地味に場所を取るので要検討です。
たくさん収納場所がある方は、一つ持っておいても損はないタープだと思います。
車のラゲッジが広めの人
家の収納場所よりも、車のラゲッジの広さの方が重要かもしれません。
テントや、シュラフ、マット、焚き火台、調理器具など、キャンプに行く時は道具がてんこ盛りになります。
初心者は、あれこれ持っていきたくなるので、コンテナがいくつにもなります。
その、キャンプ道具類を入れつつ、タープも入れないといけないので、SUVや大きめのワゴン、ワンボックスなど、大きめの車に乗っている方におすすめします。
スノーピークのテントを使い続ける予定の人
スノーピークのテントにはスノーピークのタープが合うように出来ています。
カラーリングもそうですし、素材感などもぴったりです。
ただ、スノーピークのテントを持っているからと言って、安易に当メーカーのタープを買うのはすすめません。
キャンプを続けていくならば、いずれ別メーカーに買い換える可能性が高いからです。
スノーピークのテントを使い続ける意思のある人だけ、スノーピークのタープを買うと良いでしょう。
夏にもキャンプをする人
夏休みに子どもをキャンプに連れていくならスノーピーク。
ソロキャンや、秋から冬にかけてキャンプをするならヒルバーグはおすすめです。
夏の日光の強さは年々強くなっている気がします。
しっかりと日光を遮りたいなら、スノーピークのタープは役目を果たしてくれるでしょう。
タープを工夫してキャンプを楽しもう
タープは日光を遮り、雨をしのぎ、ベースを作ってくれます。
焚き火と同じく、キャンプにあると便利で雰囲気も良くなるアイテムです。
どんな使い方をするか、しっかりイメージしてからチョイスしましょう。
アメニティタープヘキサを買うか、思い切ってヒルバーグのタープを買うか。
個人的感想ですが、ヒルバーグに買い替えて良かったと思っています。
さて、皆さんはどんなタープでキャンプしますか?