Petromax(ペトロマックス)HK500に起きた悲劇から学ぶ正しい使い方

hk500

失敗から学ぶことって沢山あって、こんなに失敗を繰り返し使っているキャンプ道具は他にないんじゃないか。っていうぐらい、失敗と悲劇を繰り返しています。

それでも、買って良かったなぁ。と思えるのってなぜなんだろう?

悪さばかりする子どもがカワイイみたいな感じなんでしょうか。

そんなペトロマックスのHK500を買おうか悩んでいる方へ、私の身に起きた悲劇をご紹介。

反面教師にしてもらえれば幸いです。

ペトロマックスHK500とは

hk500

ペトロマックスHK500とは、燃料が灯油の圧力式灯油ランタンです。

1910年代に、ドイツのマックス・グレーツ(Max Graets)によって灯油ランタンが発明されました。その後圧力式灯油ランタンが開発され、灯油を意味するペトロとミックスしてペトロマックスというネーミングに。

HK500はパーツが200ほどで構成されて愛好家が多く、約400ワットの明るい光量のため、軍などでも使用されています。

ペトロマックスの仕様

●サイズ φ 17 × 40cm
●本体重量  2.4kg
●タンク容量 1L
●燃焼時間 約8 時間
●明るさ  500CP(約400W)
●カラー  ニッケル、ブラス
●使用燃料   灯油、スターケロシン

公式サイト

HK500の定価や販売価格は?

ペトロマックスのHK500というランタンは、株式会社スター商事という販売代理店が定価¥33,000で販売しています。

ただ、在庫がなく売り切れ状態。(2021年6月22日現在)

売り切れてニーズがあると価格が高騰するというのが市場の原理。

Amazonでは¥49,000楽天では¥69,042となっています。

一時期、もっと高騰していた時期もあったとか。

キャンプ道具は、大量に生産されないパターンが多いので、品薄になると恐ろしい。

どんな商品も欲しいと思ったら、早めにゲットするのがセオリーです。

私は、新品を運よく¥25,740で購入。

並行輸入だったので、定価より少し安くてラッキーでした。

HK500は本当にじゃじゃ馬なのか?

hk500のポンピング
HK500のポンピングをしている写真

HK500を買おうか悩んでいる人の多くは、「値段」の他に「扱えるのか?」ということではないでしょうか。

いろんなレビューを見ると「じゃじゃ馬」みたいな表現をされていますが、実はそうではないと思っています。

初代のミニクーパを乗っていたときは、気分屋でじゃじゃ馬感ありましたが、HK500は基本通りに使えば問題なく使えると感じます。

いわば、プログラミングのよう。

ちゃんと、コードを打てば、ちゃんと動く。

HK500もちゃんと手をかけて、一つ一つ確実に使えば、今のところ問題は起きていません。

ネジのゆるみとか、メンテナンスの仕方とか。

それは、今までいろんな失敗と悲劇を起こしてきたから分かってきたこと。

その失態を、みなさんのお役に立てばと、暴露します。

6つの失敗と悲劇

説明書は最初にきちんと読むタイプなのです。

テレビのような感覚的に扱える電化製品でも全て読みます。

HK500も日本語の説明書が付属していたので、きちんと読みました。

それでも、情報がちょっと抜けていたのでしょう。

うろ覚えで点火し、現地で失態を繰り返すというパターンが多いです。

実際キャンプ場で薄暗くなっていたら、説明書なんて読み直さないですしね。

なので、あらかじめ明るいところでシミュレーションしておきましょう。

では、6つの悲劇をどうぞ。

ホヤがいきなりヒビ割れする悲劇

1番最初の悲劇は、ホヤのクラック(ヒビ割れ)です。

hk500
よく見るとクラック入っているHK500のホヤ

ホヤとは周りのガラスのこと。

これが、ランタンを消化した時に起こりました。

「バチッツ」と音がして、なんだろうと思ってみたら、ホヤにヒビ割れが。。。

初めて使った日に起こった出来事で、かなりショック。

それまでは、「めちゃ明るいねぇ〜〜」と明かりに酔いながら眺めていたのですが、ヒビ割れを確認したとたん、冷めました。

原因は、マントルに穴が空いていたためです。

最初に、マントルに火をつけて炭化させないといけないのですが、それをミスったんでしょう。

長時間点灯していてホヤが熱せられた後に、消化後にホヤが冷えて温度差で割れたと思われます。

ホヤは¥2,000で売っているので、交換できるのですが、完全に割れておらず、ヒビだけなので、現状はそのままで使用しています。

灯油が溢れる悲劇

hk500に灯油を入れる

灯油を燃料として1L入るのですが、この灯油を入れる作業が意外に難しい。

じょうごが付属しているのですが、流れが悪くて灯油まみれになる惨事。

じょうごといえども、ゆっくりと入れる必要があります。

また、中身が見えないので、合間合間にじょうごを外して中身を覗きながら、灯油を入れる量を調節しましょう。

これは、悲劇というか単に、灯油臭くなっただけなので、軽めの悲劇です。

炎が安定しない悲劇

圧力計
HK500の圧力計

炎がフラッシュのように、ついたり消えたりするときがありました。

周りを明るくしたいのに、ディスコのようにチカチカして使い物になりませんでした。

加圧が足りないのかと思って、ポンピングをするも、どうやらそうではない。

結局、チカチカするなら消した方がまだマシだということで、そのキャンプでは使えませんでした。

原因は、おそらくセラミックノズルがしっかりしまっていなかったものです。

セラミックノズルにマントルを接続しているのですが、いったん炭化させたマントルは触るとボロボロになるので触るのが嫌で、そっとしていたのがダメでした。

ガスチャンバーとセラミックノズルをしっかり締める。が基本です。

セラミックという素材だからか、徐々にゆるむというか毎回確実に緩んでいます。

なので、毎度しっかりと締め直す必要があります。

あと、スターケロシンも推奨されていますが、個人的には灯油の方が光が安定するように思います。

セラミック ノズルがすっぽ抜ける悲劇

先程の、炎が安定しないというのが、前兆だったのですね。

いきなり、セラミックノズルはすっぽ抜けます。

そして、割れます。

これは、みなさんのブログを見ていると書かれているので、調べておけば分かるはずなんだろうけど、実際に起こってみないと分からない。

もう、激安のセラミックノズルですが、大量に予備を買いました。

セラミックノズルはこれ。

当然HK500はノズルがないと点火できないので、この日も明かりを灯すことなく持ち帰ることになります。

マントルがすっぽ抜ける悲劇

友達とキャンプに行って、夕暮れに自慢げにHK500を取り出し点火しようとしたところ、少し揺らしたせいか、マントルが抜けてしいました。

マントルはこれ。

いつもは、予備を持ち歩くのですが、この日は極力荷物を減らそうとしていて予備はなく、そのままそっと箱にしまいました。

マントルは炭化していると、かなりもろいです。

車で運ぶときや、キャンプサイトまで運ぶときにゆらゆら揺らすと簡単にボロボロになります。

あらかじめ、マントルとセラミックノズルの予備は持っておきましょう。

針がグニャっと曲がる悲劇

マントルが発光せず、プレヒートが足りないのかなと思って何度も暖めました。

それでも、マントルが発光しません。

これも、イージーミスでした。

メンテナンスする時は、グリップホイールを下に回し、細い針(クリーニングニードル)を下げなければいけないのです。

それを知らずニップルを増すじめしようとして、気づいた時にはクリーニングニードルがグニャッと曲がっていました。

クリーニングニードルはこれ。

針の部分が曲がったり折れたりすると、発光しないみたいです。

幸い、そっと真っ直ぐにして使えるようになりましたが、上蓋を外してメンテナンスをする時には要注意です。

細くて繊細なパーツなので、気をつけましょう。

要するにイケているランタン

hk500の明かり

このHK500を、何度キャンプ場に持って行っては、「点火できない。」を繰り返したことか。

それでも良いんです。

ゲームでも、けん玉でも、楽器でも、簡単過ぎたら面白くないでしょう。

一瞬、ガスランタンの方が楽だな。と頭もよぎりましたが、テレキャス買ったのに、Fのコードが押さえられないからと言ってやめられない。のと同じ。

見た目だけでなく、使いこなす過程も含めて、イケてるランタンだと思っています。

要するに、使うのが難しいということは、面白いということなんです。

こんなに、面白いランタンはHK500以外にないのでは。

まだまだ修行の道は長いです。

HK500は完全に自分のものにしてしまうまで、使いづつけます。

私なりのHK500の使い方

リフレクター(上の傘)をつけてランタンポールにぶら下げて使う人がいますが、私はつけていません。

リフレクターはこれ。

デカくてかさばるんです。傘だけに。

HK500自体重いのに、さらにパーツをつけたくないのと、基本下において使うので、リフレクターはつけてません。

上から、煌々と照らすより、地面に直置きして、周りの人が眩しくないような位置にセットして使います。

フュアハンドはテーブル用。

そして、HK500はちょっと離れた場所に全体が照らされるよう配置。

hk500のランタン

ちょっとだけ、枝なんかを拾ってきて、ブッシュクラフト的にポールを作ってぶら下げたりもしますけど。

いずれにしても、ロースタイルで使っています。

やってみたいこと

HK500は工夫次第でいろんな使い方が可能です。

そのやってみたいことが3つ。

ストーブ化

ホヤを外し、ラジエーターとプロテクションプレートをつけることにより、ストーブ化できます。

ちょっとした、狭いテントの中であれば、十分に暖めることができるぐらいの火力があるとか。

冬のキャンプで活躍しそうなので、ちょっと試してみたいところです。

ホヤをつけていても、周りがほんのり暖かいので、ラジエターをつけると、武井バーナーのように暖かくなると想像します。

ガスバーナー化

ヘッドカバーを外して、クッキングトップというパーツを装着すれば、ランタンなのに調理が可能です。

これも、斬新な使い方ですが、純正でパーツ(¥9,350)が売っています。

せっかく、ストーブ化してヒーターとして使っているのなら、上でも調理したくなりますよね。

ただし、吹きこぼれたりすると、ランタン自体が汚れるので慎重に調理したいところです。

ケースを作る

HK500用のケースはあまり販売されていません。

純正の黒いケースか、オレゴニアンキャンパーのバーナーケースぐらいです。

オリジナルのケースを作ってみたいところです。

確実に着火させると最高のHK500

一度使ってみたら、フュアハンドとは全く違う趣に気づくはずです。

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灯油ランタン

こんな、アナログな機構で、しっかりと明るいというのはすごい発明です。

しかも、ボディも美しく芸術的。

まぁまぁ、デカイHK500をキャンプ場まで持っていって、使えないのは、メンタル的にダメージありますから、あらかじめ予習をしてから挑みましょう。

そうすれば、きっと感動の明かりに照らされることでしょう。