OD缶(out door缶)といえば、昔から「黄色」というというイメージがあるのは私だけでしょうか。
プリムスは100年以上の歴史があるので、物心着いた頃から脳裏に残っていたのかもしれません。
今では、コールマンのグリーン、SOTOのシルバー、スノーピークのベージュ、などさまざまなガス缶が存在しています。
それでも、やっぱり頭に残っているブランドを買ってしまうのはブランディングにまんまとやられているのでしょうけど、信頼され続けて今なおファンがいるプリムスというのはやっぱり安心感があります。
これまで、試しに買った中華製のバーナーを使っていたのだけれど、プリムスのバーナーに買い替えたので、比較とレビューをします。
中華製のバーナー故障からの買い替え
以前使っていたモノは中華製の安いバーナー。
コンパクトになるし分離式だから比較的大きな鍋も乗せられて便利でした。
つまみの部分がゴールドで結構質感は良かったのです。
バーナーを使うときに、カチャカチャ組み立てるという作業も好きだったり。
気に入っていたけれど、台座の折り畳み部分が壊れました。
分離式だし、結構丈夫だからといって、ル・クルーゼの鉄鍋を乗せたのがいけなかったかな。
火自体は着くのに壊れるってちょっとした残尿感。
溶接しようかと思ったけれど、それだと折り畳めなくなるので、安全と安心をとり買い替えました。
プリムスの2243を購入した理由
次に購入したのが、プリムスの2243という一体型のシングルバーナーです。
まだ使い込む前の写真なのでピカピカですね。
今度は壊れないバーナーを探そうと思い、定評のあるプリムスとSOTOで悩みました。
・プリムスはP-153 ウルトラバーナー
・SOTOはウインドマスター SOD-310
この153と310はよく比較対象にあげられます。
ところが、とあるYouTuberが紹介していたバーナーは、プリムスの2243というシングルバーナー。
ロングトレイルをする人が、風に強く、故障にも強く、安定して火が使える。という理由で使っているという内容の動画。
登山では軽量化が求められるけれど、バーナーというのは一つの生命線でもあります。
そんな、YouTubeを見てから、プリムス2243バーナーに決めました。
折り畳みは壊れるリスクがあるので、強靭な見た目と実績の2243を選んだというわけです。
Twitterなどでプリムス2243のバーナーのツイートを見ると20〜30年前のものを使っている人もいるようです。
そんなに長持ちするのって、ほぼ一生ものじゃないでしょうか。
そういう安心感が火器には欲しいです。
プリムスの153と2243の比較
みなさんがよく使っている、153と2243の比較をしてみます。
153ウルトラバーナーの仕様
出力:4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時)
ガス消費量:245g/h
燃焼時間:約55分(IP-250タイプガス使用時)
ゴトク径:大148mm/小90mm
収納サイズ:7.5×8.8×3.0cm
本体重量:116g
22243バーナーの仕様
出力:4.2kW/3,600kcal/h(T型ガス使用時)
ガス消費量:250g/h
燃焼時間:約55分(IP-250タイプガス使用時)
ゴトク径:120mm
収納サイズ:10.7×10.7×5.9cm
本体重量:253g
こうやって見ると、性能はほぼ変わらないのですね。
風を受けにくい構造になっているので、実用からすると2243バーナーの方が効率が良いように思います。
重さの差は137g
わかりやすく言うと、iPhone7が138gです。
登山なら、この差は結構大きいと思いますが、キャンプではさほど変わらないでしょう。
軽さと収納性をとるなら153バーナー、丈夫さと安定性を取るなら2243バーナーというところでしょう。
2243バーナーのここがGood
実際に、プリムス2243のバーナーを使ってみて、メリット、デメリットです。
風に強い
エックスの五徳がバーナー部分を4分割にし、風が当たって炎が消えるリスクを1/4に減らしているのです。
よく考えられているなぁ。と思います。
288個の炎口があって、結構な風が当たる海辺などの場所でも消えることはありませんでした。
おそらく構造からして物理的に消えることはないと思います。
ハードな環境で使うことは無いにしても、風に強いというのは、かなりのアドバンテージになります。
五徳がしっかりしている
もう、見るからに頑丈そうです。
実際、クッカーを乗せたりしても、めちゃめちゃ安定感があります。
ザ、ゴトクっていう感じ。
ダメだろうけど、ダッチオーブンが乗せられそうなくらいにしっかりしています。
安心して調理できるのは、ロングトレイルやキャンプ、登山などでも重要な要素ではないでしょうか。
余計なものを持っていかず軽量化して、少し重いプリムスの2243バーナーを登山に持っていくという選択肢もありなのでは無いかと思います。
すぐお湯が沸く、気がする
やはり、中華製のバーナーと比べて、お湯が沸くスピードが全然違います。
以前のバーナーはもう販売されておらず、仕様を比較できませんが、おそらく出力がだいぶん違うのでしょう。
のんびりと登山やキャンプをしているにもかかわらず、お湯が沸くスピードというのは結構重要です。
だったら、ジェットボイルを使えば良いのかもしれませんが、プリムスのガス缶が手に入りやすいのと、キャンプでは調理もすることになるので、やはりガスバーナーが必要なのです。
2243バーナーのここがいまいち
そんな2243バーナーのデメリットです。
重い
見た目でわかると思いますが、結構重くバーナーにしてはずっしりきますね。
五徳の部分をチタンにしてくれたらもう少し軽くなりそうですが、ULを目指す方には重いです。
クッカーやカトラリーなどを軽量化していても、このバーナーの重さで相殺されます。
徹底的に、UL化を目指すなら、153のバーナーをおすすめします。
バルブを紛失しそう
なぜここだけ、別パーツ?
一体化してくれれば良かったのでは?
と思うのですが、ガス缶に接続する部分のバルブはバーナー本体に接続しなければなりません。
このバルブがキャンプ場ではコロンと転がって紛失しそうです。
小さいパーツなので、要注意です。
スタッキングしにくい
厚手の収納袋に入っていて、ロールトップなので扱いやすいです。
ただ、クッカーの中に入れたりしたいのですが、少し大きくスタッキングしにくいのです。
トランギアのケトルを使っているときは中に収めていましたが、ゴツゴツしている形なので、他のクッカーにはどうも収まりが悪いです。
まぁ、それはキャンプスキルの問題かもしれないので、使い込んでから改善策を探します。
プリムスのバーナーの注意
2243だけでなく、プリムスのバーナーは風防で囲ったらダメだそうです。
風防なしで、風に強く安定性のあるバーナーとなれば153ではなく、2243ということになりますね。
ファミリーキャンプでは2個づかいもありかも
2243は少しサイズもあって、重いバーナーですが、キャンプでは本当に安心して使えます。
折り畳みのか弱さはなく、ほんとにがっしりしていて、ガンガン使えそうなバーナー。
ツーバーナーを買うよりも、このプリムスの2243バーナーを2個買って使う方が、ソロキャンでも、ファミリーでも使えるので、おすすめです。
ぜひ、災害の備えや、キャンプ、登山にいかがでしょうか。