トランギアのアルコールバーナーを買うべきか、買わざるべきか

トランギアのアルコールバーナー

アウトドア用品を買う時というのは、必要か必要でないかでは判断できない。

欲しいか、欲しくないか。

テントのガイロープが光るやつ、あれなんか、引っかからないようにという名目だけれど、本当はいらないでしょう?

でも、キラキラさせたいから買う。

スノーピークの銅のヘッドのハンマーも本当はいらない。

ホームセンターに売ってあるトンカチでこと足りる。

でも、ペグを打ち込むときに衝撃が和らいで良いのだと、理由をつけて買う。

トングなんか100円均一でも売っているのに、テオゴニアの炭バサミは完全に自己満の極み。

まぁ、ほとんど、キャンプ用品の購入理由は、大した理由にはならない。

しかし、人というのは、買うときの理由が少なからずとも必要なのだ。

あった方がいいレベルのモノを買うときが一番難しい。

アルコールバーナーは買う理由が見つからない

今回の、トランギアアルコールバーナーはなくてはならないものではなく、あったら良いなぁ〜レベルのものなのだ。

その、あったら良いなぁ〜を、「必要なのだ」と配偶者を説得するのは至難の業。

買う必要がないのだから、そんなもの買うぐらいなら「ランチにでも連れて行け」という話だ。

しかも、このトランギアのアルコールバーナーは買う理由がなかなか見つからない。

だから、買うのに悩む。

そして、許可を得ずに買う。

結果、げきりんに触れるのがオチだったり。

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買ってしまったトランギア アルコールバーナー

おそらく、このアルコールバーナーを即買いする人はいない。

これは、相当に悩んで買うものだと、勝手な想像をする。

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アルコールバーナーと説明書

ようやく買ったあなたは、ちょっとイケナイものを買った罪悪感とワクワクが入り混じった感情のまま、バーナーにアルコールを注いで、火をつけるはずだ。

そして、15秒ぐらい無言で眺めてから、ようやく罪悪感が消えニヤリと笑い、買って良かったと思うだろう。

そういうギアなのだ。

火をつけるのがワクワクする

うちにあるのは、消毒用のエチルアルコール。

これって、使えるのかどうかわからないけれど、ネットで色々調べた結果、使えそうなので、10mlだけ注ぎ火を付ける。

まるでガスコンロのように、一瞬で炎が上がる。

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アルコールバーナーに火をつけてみるの図

シューーーという静かだけれど、心地いい音。

アルコールが揮発する音だろうか。

音フェチの人にはASMRで聞かせてあげたいぐらい。

ぜひ、静寂の中で使ってみて欲しい。

アルコール10mlで8分間ほど勢いよく燃焼し続け、残り2分ぐらいは消える寸前の弱々しい炎になる。

勢いよく燃えるバーナーで、300ml ぐらいの水をセットしお湯を沸かしてみるとわずか10mlのアルコールで沸騰させることができた。

暑さ、寒さ、風の強さなど、環境に左右されるから、自宅のキッチンで試した結果として参考までに。

誰が考えたか知らなけれど、このプロダクト作った人、天才だよ。

たまらなく、エモい。

燃えきった後に驚いたのが、バーナーの中をみても汚れていないこと。

アルコールが燃えただけだから、一切汚れがついていないのだろう。

キレイな手で使い続ければ、このキレイさを保てるのではないだろうか。

真鍮(しんちゅう)のゴールドがくすむのも味だろうけど、しばらくはキレイなゴールドにワクワクしていたい。

キャンプで役にたつかどうかはわからないけれど、物として完成されていて、所有欲が満たされるのは間違いない。

これから買う方へ、買う理由を伝えるとするならば、燃える様子を眺めると最高に心地いいということだろうか。

それは乗りもしない自転車を飾ったり、弾きもしないテレキャスを飾るのと同じく、眺めるというだけの理由。

オシの弱い理由ですいません。

ただ、登山などガチで使う方は、コンパクトなのにちょっとした調理やお湯を沸かしたりできるので、いいギアだということは間違い無いです。