モンベル のフォールディングファイヤーピットを使ってみた!果たしてその実力は?

モンベル焚き火台

待ちわびていたモンベルのフォールディングファイヤーピットという焚き火台をようやく手に入れたのでレビューです。

フォールディングファイヤーピットとは、モンベルから2020年春に発売された焚き火台のこと。コンパクトに畳めるシンプルさでありながら、二次燃焼の機構で燃焼効率を上げ、料理がしやすくファミリーキャンプにおすすめな一台です。

結論から言うと、この焚き火台はかなり良いです。

デザインはただの四角い箱なので色気がないけれど、焚き火台としてはこれで正解なのかもしれません。

昔、コムデギャルソンのベルトを買う時に店員さんが言っていた、

「ベルトは主役じゃない。洋服とそれを着る人そのものが主役なのだ。だから極限までシンプルにしてある。」

と。

その理論を焚き火にあてはめるなら

「焚き火台は主役じゃない。炎とそれを作り出すために薪をくべる人間が主役なのだ。」

って感じ?

まぁ、とにかく、それぐらいシンプルな焚き火台です。

モンベル の焚き火台フォールディングファイヤーピット

お店で初めて手にとった時には、思った以上に重たかったけれど、それを上回る良さがあるので、メリットを5つばかりご紹介します。

フォールディングファイヤーピットのメリット

  1. 組み立ては一瞬
  2. コンパクトに畳める
  3. 二次燃焼が楽しめる
  4. かなり頑丈
  5. 調理がしやすい

もう、こんなにメリットがあれば文句がありません。

ソロキャン には少し大きく重いので向かないかもしれませんが、ファミリーやデュオキャンにはベストでしょう。

フォールディングファイヤーピットの組み立ては一瞬

面倒な組み立てを楽しむ人も多いと思いますが、他にやることがいっぱいあって組み立てが面倒な人はこのモンベル の焚き火台(フォールディング ファイヤーピット)はかなりオススメ。

両側に開くワンアクションだけで形が出来上がり。

あとは、中にロストルを入れるだけ。

10秒もかかりません。

ほんと一瞬で組み上がります。

私は、当日の天気次第で思い立ってキャンプに行くこともあるので、到着が遅くなることもしばしば。

そんな時、テントを張ったり椅子を組み立てたりセッティングに時間がかかるので、少しでも時短につながるのは嬉しいです。

最近、ヘリノックス の組み立ても面倒になってきて、カーミットチェア をバラさず、そのまま持ってきてパッと開いてポン。で座ったりしています。

コンパクトに畳める

重さはあるものの、畳むと3.5センチぐらいの厚み。

専用の帆布ぽいトートバッグ もついてます。

小さな車でも、ちょっとした隙間に置けます。

ピコグリルには敵わないけれど、コンパクトさと重さでいうと、Mac book pro 15インチを2個持っているぐらいの感覚でしょうか。

モンベル の焚き火台はよく出来ているので、似たような商品が中国あたりから発売されそうな予感です。

二次燃焼が楽しめる

二次燃焼はソロストーブの専売特許のようなイメージですが、これが一番の買う理由でした。

なかなか、焚き火台で二次燃焼ができる商品って無かったのですが、モンベルがやってくれたという感じです。

ボーンファイヤーもいいのですが、あれを買うと狭いマンション住まいでは寝る場所がなくなります。

それに比べ、モンベルの焚き火台はコンパクト。

買わない理由が見つかりませんでした。

ただ使ってみて二次燃焼は実感できるほどではなかったです。

風による吸気や中の薪の状態などによるのかもしれませんが、上部に二次燃焼用の穴からは一部から少しだけ出ただけで、全ての穴から炎があがることはありませんでした。

たくさん薪をくべて、ガンガンに燃やせばいけるのかな。

それとも、下の穴から風を送り込めばいいのかも。

二次燃焼については課題が残ります。

ただ、明らかに煙が少なかったので、やっぱり見えていないだけで燃焼されていたのかもしれません。

いつもなら焚き火臭くなるところが、ガンガン燃やしたにも関わらず洋服に匂いがあまりつきませんでした。

しかも、しっかり燃えているせいか、焚き火台の下に灰が落ちることがないのでシートを引く必要はありません。

かなり頑丈

フォールディングファイヤーピットは台の脚とボディが一体化しているので、剛性が抜群です。

脚は細いけれど、バランスも良く、安心して調理が出来ます。

おそらく、ダッチオーブン2個ぐらい乗せても大丈夫なんじゃないかなというぐらい。

側面も、二次燃焼用に二重構造になっていて、それが剛性を高めているのかもしれません。

ユニフレームのファイアグリルと同じくらいか、少し上ぐらいの安心感があります。

流石は日本製といったところです。

調理がしやすい

これは思いもよらなかったことですが、周りが囲まれているので熱が全て上に登り相当に熱くなるから、すぐにお湯が沸くし、BBQでも肉の焼け具合が半端ないです。

ただし側面は熱くならず、冬にキャンプするときは上しか暖まらないので暖をとるには不向きです。

それでも調理が格段にしやすくなったのは、かなりのメリットでしょう。

ちなみに、アマゾンで買ったクッカースタンドの脚を外すといい感じに五徳になります。

専用の五徳もあるのですが、焚き火を使わない時にはスタンドとして使えるのでオススメです。

しっかりしているので、ダッチオーブンを置いたり、重いturkのようなフライパンを乗せても良さそうです。

モンベル の焚き火台
燃える薪

こんな感じで買った薪もそのまま入るサイズです。

ただ薪を1本まるまる入れると、左右での火力調整はしにくいですね。

あと網がしっかり枠にはまるので、炭を追加する際に網を外しにくいので、焼き網ハンドルを使うなどの工夫が必要かもしれません。

ちなみに、テオゴニアで網を掴もうとするも、微妙に網の目にテオゴニアの先端が入らず、扱いにくかったです。

結局フォールディングファイヤーピットは買いか?

今回発売された、モンベル の焚き火台はよく考えられたプロダクトだなと感じます。

いろんなツボが抑えられていて、他の焚き火台と比べると少々高めのプライシングですが、ファミリーやデュオキャンで調理をするなら買って損はないと思います。

店舗でもネットでも売り切れていて、入荷までに時間がかかると思いますが、運よく手に入れることが出来たならラッキーです。

あれこれ買い替えてきましたが、この焚き火台は長く使いそうな予感です。

モンベル の焚き火台でサザエを焼く

ということで、サザエを焼いて食べるとします。

フォールディング ファイヤーピットの仕様

【素材】本体・ロストル:ステンレス鋼/焼き網:スチール
【重量】4.1kg(4.3kg) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
【カラー】-
【サイズ】高さ30×幅42×奥行き22cm
【耐荷重(静荷重)】約20kg
【収納サイズ】42×5×30cm
【付属品】焼き網、スタッフバッグ

価格¥16,900 +税