舞阪でのサーフィンは苦い思い出

舞阪の海

静岡県浜松市に舞阪というサーフスポットがある。

浜名湖から海につながる出入り口のところに位置していてステキな場所。

ここに行ったのは、サーフィンを始めて間もないころに、会社の上司に連れて行ってもらった。

オンボロのハイエースに乗せてもらって、滋賀県から舞阪までは3時間ほどかかって少し遠かったな。

舞阪はいい波があるということで、はるばる来たのだけれど、到着してみたらどえらく波が高かった。

伊勢の国府の浜よりも少し波があるくらいかと思いきや、とんでもない。

電柱ぐらいの高さに感じる。

 

この波はダメだろうと思いつつも、はるばる来たというのもあって入水。

今考えると、初心者にとっては波が高すぎてキケンだった。

釣竿持って行っていたら、おそらく海には入っていなかっただろうけど。

 

初心者が、自分のスキル以上の海に入るとどうなるか。

まず、波のパワーがものすごく強いから、パドリングして沖にでれない。

スープにのまれてはパドル、ひたすら、パドル。。。

そうやってもがいているうちに、体力がなくなってくる。

まぁ、バカではないから、陸にもどる体力はのこしている。

あきらめて、一旦休憩しようと陸にもどろうとするも、今度は全く進まない。

波もこないカレントにはまってしまったようで、もどろうにも、進もうにも動かないのだ。

もどる体力もなくなり、このまま力尽きてしまうのかと焦りながらも、必死でなんとか陸へたどりつく。

もう、ヘトヘト。

いままでのサーフィン経験の中でいちばん命のキケンを感じた日だった。

そんなこんなで、舞阪というと「バカでかい波」というイメージがついてしまった。

 

大きい波の中、パドリングをしていて気づいたことがある。

波が大きいと、目黒の行人坂ぐらい急な坂を腹ばいで登っているような感覚になる。

初心者だから、経験したことのない不思議な感覚だった。

 

バカでかい波でも楽しそうにライディングしているサーファーもいた。

あれは、確実にプロだね。

いとも簡単に、沖へでて軽々と波に乗る。

気持ち良さそうにサーフィンしていて、うらやましく見ていた記憶がある。

 

サーフィンの帰りも散々で、上司のオンボロのハイエースは、運転中にパワステベルトが切れて、重ステになっていた。

大変そうに運転している上司を横目に、クタクタになった僕は寝ていたっけな。

なんだか、散々な舞阪のサーフトリップだった。

久々に思い返したら、もう一回、舞阪をリベンジしてみたくなったな。

アウトドアマガジン編集部

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