波をつかむタイミング

サーフィン

タレントさんが、はじめてサーフィンにチャレンジする番組が好き。

テレビ予約の検索にはサーフィンというワードを登録しているぐらい。

初体験の人ほど不器用なものはないけれど、ひたすらに波と向きあっている姿に自分をかさねて見られるのが楽しい。

テレビだけでなく、じっさいの海で、波にのまれている人をまのあたりにすると、すごく親近感がわく。

たぶん、未経験の人が少しづつ成長するストーリーが好きなんだと思う。

 

サーフィンは2020年のオリンピック種目としてくわわり、サッカーや柔道などと同じように、スポーツとしてあつかわれだした。

趣味性が高い中でも、次世代のスポーツとしてみとめられてきた証拠なのかもしれない。

サーフィンというのは、楽しい反面、ハードでストイックなスポーツでもある。

 

テレビ番組では、タレントが何回か練習して、いともかんたんに板の上に立っているシーンを良く見かける。

立てるとほんとうにサーフィンって楽しいんだよね。

かんたんそうだから、やってみよう〜

って、思っているなら、チョット注意!

 

実は、あれには落とし穴があって、よく見るとわかるけれど、たいていインストラクターの人が後ろから、波のタイミングに合わせて板を押しているんですよね。

だから、スピードもついているしタイミングも合っている。

しかも、たいていがロングボード。

 

サーフィンをはじめたとき、スノーボードの感覚で簡単だろうと思っていた。

ところが、どっこい、ものすごくむずかしい。

自分の中では、なんで??

というかんじ。

まず、板の上に腹ばいになって、パドリングするのすら、グラついてまともにできない。

あれあれ??

こんなはずじゃなかった、と、高い板を買ったことに後悔も。

店員さんの言われるがままに買った板は、プロ用で、うすいし、浮かないということにのちのち気づいたっけな。

やっぱり、カッコだけじゃダメだね。

 

それでも、何度もチャレンジするうちに、板の上でバランスをとることに、なれてきた。

そのつぎに、波に乗るわけだけれど、このタイミングがむずかしい。

波のうねりが、もりあがってきて、自分のところにくる。

その、最高をとらえるわけだ。

しかし、波の早さやうねりの高さが、日によってちがう。

そのうえ、自分のパドリングのスピードも体調によってちがったりするから、タイミングを合わせるのがむずかしい。

だから、初心者はサーフィンができる人に押してもらって、タイミングを合わせるのがベスト。

押してくれる人がいない時は、手前のスープ(波のうねりではなく、泡になっている部分)で練習すること。

 

小波にあせって乗るがために、大きな波をのがしてしまうという僕を見て、友達が

「あわてるこじきはもらいが少ない」

と、よく言っていた。

遠くを見て、どのタイミングの波が大きいかを見きわめて、パドリングを始めるのは難しい。

あまり、品のいいことばではないけれど、サーフィンだけでなく人生にもあてはめて考えてしまう。

おちついて、大きな波が来るのをまとう、と。

 

初心者にとっては、波がきついときもある。

そんなときは、海に上がってプロ級の人たちのライディングを見るよゆうも欲しい。

危険はおかすことなく、サーフィンというスポーツを楽しみたいものです。

アウトドアマガジン編集部

外遊びの楽しさを伝えるアウトドアオンラインマガジン。趣味がない人にも読んでもらいたい。リアルが伝わるようライターの体験に基づき情報を発信しています。

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